底辺ネットライターが思うこと

思うことをひたすら書くだけ

捨てて後悔している物がある

私はこれまで、捨てられずに今でも持っている物を紹介してきた。

私はなかなか物が捨てられない人間だ。物に愛着を持つ上に、欲しいと思ったら割とすぐに買ってしまう独身時代を過ごしてきた。結婚してからは私の収入も減ったし、物を置く場所も限られてくるし(独身の頃は物が溢れて散らかっててもそれが幸せだった。物に囲まれているのが幸せだった。けれど、結婚してからは1人部屋もないので物を減らしてしまっておくしか手段がない)、ほいほいたくさんの物を買うこともなくなった。

そして、置き場所が減ったことでたくさんの物を捨てた。特にたくさん捨てたのが洋服だ。

もともとファッションに興味がなく、「着られればいい」がモットーだった私がファッションに目覚めたのは高校卒業直前だった。

最初は、社会人になるに当たって社会に馴染める程度におしゃれになろうというのが目的だった。おてもやんメイクで時代遅れのファッションをした社会人であろう女性を見かけたのがきっかけだったと思う。私が社会人になった時、やり方がわからずあんな風になったらどうしようと焦りのようなものを感じた。今から練習しておかなければ、と強迫観念すら感じた。

それからというもの、周りの反応が変わった。

かわいいだのキレイだのカッコいいだの、メイクやファッションを変える度に誰かに何かを褒められる。私は私であり私なのになぜ着る物で変わるのか?ただの布の違いなのに?と、不思議な気持ちに陥った。(それまでは「きもい」「怖い」「貞子」「人殺してそう」「お姉ちゃんはかわいいのにねぇ」と散々言われたきた)

けれど、それで友人も増えて世界が広がって、これまで話しかけられることのなかったような人たちにも話しかけられるようになった。外見を取り繕うことはとても面白く、自分のためになることだと感じられた。ハマった。

そうして社会人になり、ファッションにかけるお金が増えた。私服通勤で周りがカジュアルだったので、それに合わせたカジュアル服、友人と遊びに行く時のためのギャル服、デートに行く時のためのふんわり系女子服など、本当に「オンナ」を満喫していた。洋服を着替えるだけで人の私を見る目の色が変わって、面白かった。

中でも私が気に入っていたのは、友人と遊びに出かける時用のギャル服だった。ギャル服には、かわいいもカッコいいもあった。乙女心をくすぐられるフリルも、ドキドキするようなダメージジーンズも、全部大好きだった。

そしてその中でも「ベルト」の魅力の虜になっていた。

ストーンが散りばめられてキラキラしたベルトや、真っ赤なベルト、もはやベルトとして機能していない大きな飾りベルト、どれもこれも私の心をつかんでいって、私はたくさんのベルトを買い漁った。ウエストベルトが流行った時は大きめの紙袋から溢れるぐらい、買い集めた。

それらのほとんどは、結婚してから捨てた。キラキラとした飾りのある派手なベルトは一つも手元に残っていない。使い倒したのでほころびがあったし、アラサーとしてこれを使っていいのかという不安にも駆られた。上の方のアラサーになった今では好きな物を好きなように着ればいいと思えるようになった。

「これはアラサーでも、というかいくつになっても使えるだろう」というカッコいいデザインのベルトもあった。そのデザインがこれ以上にないぐらい大好きで、宝物のように持っていた。けれどそのベルトは、有り得ないところで千切れてしまっていて、修理屋にも修復不可能と言われてしまった。

それも捨てることにした。

これから新しい宝物を作ろう。きっと新しい宝物のようなベルトに出会える。そう思って、震えながら捨てた。本当に震えた。ベルトの入ったゴミ袋を夫が持って行こうとドアへ向かう時、後ろでガタガタと震えていた。どうせ持っていてももう使えない。置く場所がもったいない。捨てるしかないのだと自分に言い聞かせた。

そして今、後悔している。

あのベルトを超えるステキデザインのベルトに出会うことができていない。

そのため、今は安物のベルトをベルトとしての機能だけを求めて使っている。

……あのベルトがもう一度欲しい。ベルトを締める度に思う。

そうしてもう一度手に入れるべく探し回ってみたけれど、どれだけ探しても見つからない。

ということで、できることならもう一度欲しいあのベルトの絵を描いてみた。もしこれに類似したベルトを見つけた方がいらっしゃれば、店などを教えて欲しい。

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おわかりいただけただろうか。

いわゆる「モルガンベルト」「コンチョベルト」のような物なのだけれど(インターネット検索を重ねに重ねてこの名称に辿り着いた)、コンチョが正円ではなく楕円で、よくわからないけれどトライバルのようなカッコよくて痺れる模様が入っている。絵ではアシンメトリーな模様になっているけれど、実際にはシンメトリーのきっちりとした模様だった。

私が持っていた物は皮の部分がシルバーだったけれど、黒もあったと思う。セールで15,000円ぐらいした記憶があるので、普通の値段で買ったらきっともっと高いのだろう……お金を貯めよう。

私がそのベルトを買った時はそのベルトの類似品が多数出回っていて、コンチョ(という名称で正しいのだろうかわからないけれど、便宜上、コンチョと呼ぶ)の部分がアルミのような薄っぺらい物を見かけたこともあった。あの重厚感がたまらないのに、なぜ薄くしてしまったのだろう。やはりコストカットか。薄くするだけでここまで美しさが失われてしまうなら私は高い方を買おう、と、色々思いを馳せた。

ネットでひたすら調べても、コンチョが正円で柄のない物、本物のコインをコンチョにしてあって10万円近くする物(しかもコイン=正円。私が求めている物ではない)、楕円っぽいコンチョっぽい物が細い紐のようなベルトで繋がれている物しか見つけられなかった。

私はこのベルトが、もう一度欲しくてたまらないのだ。

うっかり見かけたら、私を思い出してください。