底辺ネットライターが思うこと

思うことをひたすら書くだけ

墓場

「正当な評価」とは、いったい何のことを指すのだろうか。
良いも悪いもその人が思ったことを口に出したのであれば、それは正当性を含んでいるのではないだろうか。たとえ、それに恨みつらみのようなものが入り混じっていたとしても、それが存在しないものとして吐き出されたものであれば、それはどう難癖をつけようと「正当な評価」として扱われるしかないのではないだろうか。

作品とは不思議なもので、作品とは関係ない感情を評価に混ぜても「正当な評価」になる。作品への評価は、評価者の個人的な感想を述べたものであるから、それはそれでひとつの感想、評価になる。それがプラスであれマイナスであれ同じことで、作品というものが作品として純粋に評価されることは、ないのかもしれない。たとえば、故人の作品に対する評価にも、「この作品を創った人は、こんなことをした人だ」という情報がついて回る。多くの場合は美談で、故人も作品もどちらも美しいものに見える。ほら、主観が入り混じった。

証拠のある事実以外を人が述べるとき、それは必ず述べる人の思いが混じり、純粋な事実を表現した口述ではない。そう考え至るほどに、評価とは主観だ。
それなのに、人は主観を軽んじる人はとても多い。「たったひとりが考えただけのことに正当性や信ぴょう性などあるはずがない」として。たったひとりの主観を客観視した人がそれに賛同して自らの主観とそれをないまぜにして新しい主観を創っていくのに、どうして新しく生まれた「保証のないもの」に対して、評価を恐れる人が多いように思う。

 

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『ドミノ倒れ』が、書店で二度ランキング入りしたという事実をもって広まり始めた。
これまで私に見向きもしなかった人が、こちらを向いて笑うようになった。
以前、作家になるまえは、それが不気味だと思えた。
けれど今は、「誰が見ても同じものだと確実に思える証明」の重さをひしひしと感じている。
誰かが「面白い」と言ったものに手を伸ばして、お金や時間を費やそうと踏み切るその気持ち。
だって、こんな不確かな世界で、お金も時間も搾取していく人やビジネスが蔓延している世界で、安心して娯楽に興じたいじゃないか。
だから、「安心して興じてもらえる事実」を積み重ねていけることが、作家として嬉しい。
そして、その事実を積み重ねるために尽力してくれた、してくれている人がいるという事実が、心から嬉しい。
無名の新人作家が零細出版社から出版。
これから小説家として売り出していくには難しい条件であるにもかかわらず、書店でランキング入りできるほどの冊数を入荷してもらえたのは、私の力ではない。
私を、私の小説を信じて応援してくれる人の力。
そうした環境に身を置けることが、とても嬉しい。

 

 

作家になってからの流れの中で、ブログシステムを移行することに決めた。

ある人に、「“底辺”のあなたの不幸な足掻きを面白がっていた人は、あなたの幸福な成功を喜ばない」と言われたから。

ブログ記事に対するアクセス数は以前から変わっていないし、むしろ読者は数人だけど増えた。
けれど、目に見える形で評価する読者が少なくなった。それを知った人の感想だった。

それはどうしても、私にとって悲しいことだった。
反応がないから、ということではなく、これまで評価してくれていた人がそう考えているかもしれないというリアリティのある憶測と、そういう目で見える評価だけを見て、私を嘲る人がいるという事実が。

 

今月中には、“作家・ライター”として、次の動きがある。
それを終えてから、別のブログシステムでブログを始めようと思う。ブログを介さなくても好きなことが言えるようになってしまったから、趣向も変えてみよう。


「底辺ネットライターはまだ死んでいない」といったけれど、私は、このブログを彼女の墓場にしようと思う。
今の私は、小説家兼フリーライターの松田優であって、底辺ネットライターでも其処當あかりでもない。彼女らを腑の中に押し込めて、次につかみたいものをつかみにいく準備をしよう。

こんなに粋がったことを書いておいてうまくいかなかったら、それはそれで面白いでしょう。最高に甘い不幸シロップじゃないか!

もし落ちぶれるとしても、これ以上にない甘味として散るために、もっと粋がって無茶苦茶していってやる。

 

「作家として成功するなんて難しいよ」なんてしたり顔で言ってくるやつの多さに辟易する。

やったことないやつに言われなくてもわかってんだ、そのうえでやってんだ、じゃあ何をやったら簡単に成功できるんだ、「難しいからやらない方がいい」なんてチキンにも程があるセリフでドヤ顔してんなよばーか。

私は“私”として生きていくために作家になったんだ。私にとっての成功は、お金持ちになることじゃない。もっと難しいことだけど、やらないで死ぬよりずっとましだ。

殺されたぐらいで死んでたまるか。パワハラ仕込みのブラック根性、なめんなよ。

今、生きていて最高に楽しい。ただ息をしているだけで。